【第2回】昭和大学卒後研修体験レポート(9月8日開催)

【第2回】昭和大学卒後研修体験レポート(9月8日開催)

2019.11.07 更新

 

昭和大学薬学部では、多くの卒後研修が開催されています(こちらをご覧ください⇒http://www.showa-u.ac.jp/sch/pharm/lifelong_learning/schedule.html)。

『卒後研修体験報告』では、同窓会研修委員が実際に参加して、研修内容や主催される先生のお話、思いなどを皆様にお伝えいたします。

 

第2回目は・・・

 

昭和大学薬学部生涯研修プログラム 事例から学ぶ在宅医療 症例検討会

~ポリファーマシーを考えてみよう~( 9月8日(土))

を受講してきたのでご紹介します!

 

 

ポリファーマシーは、今やホットな話題のひとつです。今回参加した研修は、そのポリファーマシーの改善に薬剤師が取り組むにはどのようにしたらよいか、という内容です。

 

ポリファーマシーとは、諸説ありますが一般的に、5剤以上の処方でありなおかつ不適切な処方、を言います。調剤報酬でもポリファーマシー改善への取り組みは評価されるようになりました。一昨年の改定時には、薬剤師による処方提案で2種類処方が減ると算定できる報酬 (服用薬剤調整支援料) が設けられ、また医療機関には薬局と連携して減薬に対応すると加算できる点数が設けられるなど、このようにポリファーマシーに取り組む医療機関への支援体制は整えられつつあります。

 

今回の研修は、そのポリファーマシーに薬剤師が専門職としてどのようにかかわるか、その一つの方法を示したものでした。

主催された先生からは、『ポリファーマシーへの介入は医薬品の適正使用の評価そのものです。それは薬剤師が本来もっている医薬品情報と患者さんからの情報収集能力を発揮できる場面です。今回の研修を通して、そのかかわり方、さらに医療専門職の中で薬剤師の役割の重要性に気づいていただければと思います』、とのことでした。

 

さて前置きが長くなってしまいましたが、

今回の研修は事前課題がありました。それは、与えられた模擬患者の処方せんから、その患者の治療薬の問題点や服用上のリスクを参考資料を基に考えるというもので、『処方薬の是非を評価したことがない』、という参加者からは、『いつもと思考回路が違って大変だった』、とのお話がありました。それは、研修を行う側からすると狙い通り、、らしいです。

 

さて、研修当日は、まずポリファーマーシーに関する基礎講習がありました。なぜポリファーマシーが発生するのか、ポリファーマシーによる有害な例、薬剤師による介入ポイントなどといった内容でした。そのあと、6名ずつのグループに分かれてのグループワークが行われました。

 

グループワーク前半は、事前課題で出された処方中の薬一つ一つの必要性やリスク(短期的、長期的有害作用)を共有から始まりました。

ただし、その時点では与えられた患者情報は少なく、薬の必要性やリスク評価するまでには至りません。そこでグループワーク後半には、必要性を評価するために不足している患者情報を皆で考え、それをロールプレイで患者さんからに聞き取り、そのうえで再度処方薬一つ一つの必要性を検討し、最後に発表する、という流れでした。

 

 

参加された方に伺ったところ、「処方薬一つ一つを吟味したことはなかったので、ある意味新鮮だった」、「現場でも、なぜこの薬を服用しているかわからないといったケースもあったが、今後はそれについて必要性を確認しようと思った」、「何となく薬の評価をするのではなく、エビデンスに基づく提案が必要と思った。紹介された資料は今後も活用しようと思った」等の声が聞かれました。また、「ポリファーマシーへの薬剤師のかかわりは、服用薬の適正評価であり、リスク評価なんだということがわかった」といった声も。

  

主催された先生からは、『今回の研修を是非現場で生かしてほしい。また、疾患、治療薬に関する各論は、別の研修があるのでご紹介しますよ。』とのお言葉をいただきましたので、下記に紹介いたします。

 

なお、当日は台風が向かっている状況の中で行われたため予定より早く終了しました。そんな悪天候の中、ご参加いただきました先生方、お疲れ様でした。

 

さて、今後も先生方の思いのこもった研修が続きます。是非一度ご参加ください。

 

疾患、治療がガイドラインから学べます!

地域包括ケアシステムにおける薬物治療学~薬剤師が実践する疾患管理~ シリーズ5

11月14日(木)11月28日(木)19時30分~21時15分

1)疾病・服薬管理(上気道感染症:感冒・咽頭炎・副鼻腔炎)をガイドラインより学ぶ

2)上気道感染症の症例解析で実践的な薬物治療を学び、患者への応用

http://www.showa-u.ac.jp/sch/pharm/lifelong_learning/prog/20191114.html

 

エビデンスの検索方法、実務への活かし方が学べます!

医薬情報セミナー~薬剤師業務に役立つPMDAの医薬品情報検索スキルを身につける~

2020年2月8日(土)14時~17時40分

http://www.showa-u.ac.jp/sch/pharm/lifelong_learning/prog/20200208-2.html

 

※今回事前課題で提示された資料は、下記2点になります。いずれもPDFでダウンロードできます。

〇高齢者の医薬品適正使用のh指針(総論編)

https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/kourei-tekisei_web.pdf

〇高齢者の安全な薬物療法ガイドライン 2015

https://www.jpn-geriat-soc.or.jp/info/topics/pdf/20170808_01.pdf

 

以上、同窓会研修委員会スタッフでした。