昭和大学薬学部卒後研修体験レポート

昭和大学薬学部卒後研修体験レポート

2019.09.05 更新

昭和大学卒後研修体験報告

 

昭和大学薬学部では、多くの卒後研修が開催されています(こちらをご覧ください⇒http://www.showa-u.ac.jp/sch/pharm/lifelong_learning/schedule.html)。

『卒後研修体験報告』では、同窓会研修委員が実際に参加して、研修内容や主催される先生のお話、思いなどを皆様にお伝えいたします。

 

第1回目は・・・

昭和大学薬学部生涯研修プログラム

「地域包括ケアシステムにおける薬物治療学 ~薬剤師が実践する疾病管理~ シリーズ2 高尿酸血症」

( 7月11日(木)・25日(木))

を受講してきたので紹介します!

http://www.showa-u.ac.jp/sch/pharm/lifelong_learning/prog/20190711.html

 

  

 

この研修は、『エビデンスに基づく薬物治療を学び、個々の患者に適した薬学管理、疾病管理及び服薬管理について参加型形式で学習する』といった内容です。詳しくはHPをご参照いただきたいのですが、この研修の目的を一言で申しますと、「地域における医療従事者である薬剤師が、薬の専門家として薬物治療にかかわることができるようになるためのプログラム」です。企画された先生方が、現場で活躍している薬剤師に、より薬物治療に関わってほしい、そのためにはどのような学びが必要かということを考えられ出来上がった研修で、まさに昭和大学ならではの思いのこもった研修です。たしかに、私のように臨床教育がしっかりなされていない時代に卒業した薬剤師は(26回生)、系統的に疾患、治療を学んでいません。また、現代は治療にエビデンスが求められる時代です。ただ、なかなかそれを学ぶ機会や研修は決して多くはありません。エビデンスなんてどうやって探して、活用してよいやら!?という薬剤師の先生方も少なくないですよね。そこで、既卒薬剤師のためにと立ち上がられた先生方が行っているのがこの研修です。

 

本研修はシリーズ化されており、一疾患とその治療薬について2回(2日)に分けて学びます。まず1回目では、取り上げる疾患や薬物治療についてガイドラインを用いた講義が行われます。その後、その疾患についてSOAP 形式で疾患で考えるべき点を一覧表にまとめます(これは2回目までの事前課題)。そして、後半となる2回目には、1回目で学んだ情報を基に症例解析を行います。

 

参加しての感想ですが、1回目はガイドラインから疾患を系統的に知ることができました。ガイドラインの見方から学べるので、今後は自分で調べる際にも応用が利くのではないでしょうか。ガイドラインを見たことがない、どう見てよいかわからないという方には大変有効な研修です。そして、疾患、治療を自分で一覧表(マスターSOAP)にまとめることで情報の整理ができました。2回目の症例検討は、単に解説がおこなわれるのではなく、講義をされる先生(今回は山元先生でした!)と参加者が話し合いながらまとめていくという進め方でおこなわれました。時には、疑問にぶつかると皆でスマホでエビデンスを検索する場面もあり、とても実践的だと感じました。また、話し合いながら、意見を出し合いながら進めていくので参加者から実際の現場の話を伺うことができ、症例検討においては別の治療薬の提案が行われるなど活発に意見が出され理解が深まりました。また、臨床医の先生もご参加くださっており、薬剤師のアセスメントについてご意見をいただけたり、また重要な点や治療のポイントなどは適時解説をしてくださいました。

長々と書き連ねてしましましたが、この研修は今までにない、昭和大学ならではの発想の研修であり、病院、薬局で臨床に立つ我々にとってとても実践的な研修でした。また、薬剤師がどのような学びを必要としているかなど考えておられ、とても先生方の思いのこもった研修だと感じました。

この研修を企画された先生のおひとりである社会健康薬学講座 社会薬学部門の赤川圭子先生は、『この研修で使用している、情報をまとめるSOAPシートは、元は“服薬指導準備シート”といって、学生が服薬指導を行う上で思考を助けるために用いていたものです。これは薬剤師がより薬物治療を深く考えるためにも有効ではないか、地域包括ケアなどより専門性を求められる薬剤師の学びに有効ではと考えたことがこの研修のきっかけとなっています。』とおっしゃっていました。そうなんです!このシートは、薬剤師が何となく頭の中で考えていた知識を整理し、また情報を付加するのに非常に役に立つ、そう感じました。また、ご講義をされた薬学教育学講座の田中佐知子先生から、『研修スタイルについてはこんな勉強方法もあったのかと気づいて頂き、ご自身でも楽しく続けて頂けたらと願っております。また、今の薬学生は、エビデンスに基づいた薬物治療を学んでいます。全ての分野でとは行きませんが、ガイドラインを確認しようということは学部教育で取り入れておりますので、新しい教育を受けてきている学生の実務実習を指導頂く薬剤師さんには是非ご参加頂ければご自身の研修のみならず、学生指導にも役立つ内容と思います。』とのお言葉をいただけました(先生方、お忙しいなかご回答いただきありがとうございました)。

 

最後に、ごく個人的な感想としては、30年ぶりに山元先生のご講義を受けることができたことがとても感慨深かったです。卒業しても恩師のご講義を受けることできる素晴らしい機会です。是非、先生方に会いにいらしてください。もちろん、研修目的です!?。

次回は「心房細動」です。

http://www.showa-u.ac.jp/sch/pharm/lifelong_learning/prog/20190912.html

お時間がございましたら、是非ご参加ください。

以上、教育委員会スタッフでした。